27Nov
偶然見つけたそのホテル「ヴィッラ・ドゥカーレ」(侯爵の館)はタオルミーナのまるで日光に続く「いろは坂」のようにクネクネした道の脇にあった。
ひと目で気に入った私は中を見せてもらうことに。 レセプションには60才くらいの上品なマダムがいて、快く部屋を見せてもらった。
(イタリアでは、宿泊前に部屋を見せてもらうのはごく普通のこと)
部屋に入った瞬間、息をのんだ。
趣味良くまとめられた部屋、窓の向こうには青い海とエトナ山。
写真の部屋はホテルのサイトからお借りしたもので、部屋ごとに全く違ったインテリアコーディネートが施してある。 私たちはレモンがモチーフの南イタリアらしい部屋に決めた。
部屋からバルコニーに出ると、、これまた自分が絵画の中に入ったような錯覚に陥るような景色が迫ってくる。
地上の楽園とはこのことだと思った。
このホテルの驚くべきことはそれだけではなかった。 次の日、朝食を頂きにいくと、、、なんと
テーブルの上には所せましと、美味しそうなものが山のように、、
雄大なエトナ山を眺めながらの素晴らしい朝食は胃袋にも、心にも沁み渡った。
食後のコーヒーを飲みながらうっとりしていると、昨日レセプションで応対してくださったマダムが出てきて私たちと話はじめた。
この朝食は彼女が作ったこと、日本のファンであること、彼女の姪は日本人であること。 え!?え?
姪が日本人? 私は耳を疑った。
「ご兄弟が日本人と結婚したの?」って聞いたら、「そうではない、、」と。
私のつたないブロブを読んでくださってありがとうございます。 最近読んで下さる方が増えて、、喜んでいます。
この先の物語、、思いがけない展開になります。