26Sep
みなさまこんにちは、オリーブオイルソムリエのベリタリアです。
今日は記事が途中になっていたので、珍しく二度目のアップです。
午前中に書いた記事は『E.X.V.オリーブオイルは炒め物に使えるの?』 ⇒ ☆
『バランカ』と『サンジュリアーノ』の違いをご紹介します。
有機栽培E.X.V.オリーブオイル『バランカ』 は、南イタリア.自然豊かなカラブリア州で作られています。
オリーブ畑は、有機栽培に適した標高300メートル前後で、背後には高い山がそびえていて、地下水がしっかり確保できる地形をしています。
オリーブの実にとって、キレイな水があるというのはとても重要なことです。
、ロベルト.バランカ、ドメニコ.バランカ親子によって丹精こめて作られるオリーブの実を、手で収穫し、7時間前後で低温圧搾法で搾油されるエメラルド色をした上品でフルーティー、フレッシュなオリーブオイルです。
絞られたオイルは低温のタンクで保管され、オーダーごとに瓶詰され、飛行機で日本に運ばれ、ベリタリアではオーダーが入るまで地下倉庫で大切に保管されています。
一方、E.X.V.オリーブオイル『サンジュリアーノ』 は地中海の真ん中に浮かぶ楽園サルデーニャ島の西北の町アルゲーロを望む高台で作られるオリーブオイルです。
昔から色々な国に侵略された影響で、どんな料理にも合うオリーブオイルが作られています。 これは『バランカ』が単一品種であるのに対して、『サンジュリアーノ』は数品種を混ぜたブレンドオイルで、毎年美味しい味になるよう、数品種をブレンドするブレンダーの力によるところも大きいのです。
機械で収穫されて、その日のうちに低温圧搾法で搾油され、酸化防止の窒素ガス充てんできるタンクに貯蔵されます。 瓶詰されたオリーブオイルは、船で日本に運ばれ、出荷までベリタリアで地下の倉庫で大切に保管されます。
どちらも元々は素晴らしいオリーブオイルなのですが、価格と味の違いは輸送方法の違いにあります。
船でヨーロッパから日本に運ぶ場合かかる日数は約40日~50日、赤道を二度も通るので、その間にどうしても油が疲れてしまいます。
一方、飛行機での輸送は約12時間。 油の鮮度や美味しさが守られるわけです。
しかし、船と飛行機では輸送コストが3倍ほど違います。
もちろん、炒め物や天ぷらなど全てにバランカを使っていただくのが理想的ですが、金額のことを考えると皆さんに全てをバランカで。 というのは私も家庭の主婦ですので、厳しいかなぁと思います。
お勧めなのは、 炒めたり天ぷらにはサンジュリアーノ。 サラダやカルパッチョなど生で使うのはバランカ。
どちらの油を選ぶかは、お料理方法などで変えてみてはどうでしょうか?