26Nov
イタリア半島を長靴にたとえるなら、そのつま先で今まさに蹴られようとしている三角のボールがシチリアだ。
地理的に、地中海の要所にあるため、海上貿易の盛んだったころ、ギリシャ、アラブ、ノルマン、スペイン、と色々な国に統治された歴史を持つらめ、町によってアラブ色が強かったり、ギリシャ色が強かったり。同じ島でありながら町によって様々な顔を持つとっても魅力的な島だ。
その中でも有名な町は映画グランブルーで有名な『タオルミーナ』だろう。(一昔まえのイタリア人新婚旅行先第一位の町)歴史あり、自然あり、買い物だってできちゃう本当に素敵な町だ。
タオルミーナは山の上の町、下の町と二つにわかれていて、上の町の方が栄えている。
一番のみどころは、上の町にある「ギリシャ劇場」
紀元前3世紀にギリシャ人によって建てられたといわれているが、その後1~2世紀ローマによって闘技場用に改造された。
シチリアでは二番目に大きい円形劇場で、手前が客席、向こう側が舞台になっていて、その眼下には青い海が広がり、息をのむような美しいパノラマを見ることができる。写真で雲が見えるあたりには活火山のエトナ山。
6月~9月上旬にかけて、毎年オペラヤコンサートが上演され夏の一夜をかざる。タオルミーナは安全な町で、夜で歩いていても全く危険を感じない。