29Aug
みなさまこんにちは、オリーブオイルソムリエのベリタリアです。
今日は岐阜から素敵なお客様がいらっしゃいました。
フードディレクターの南清貴 さん、食に関する本を何冊も書かれている食のプロフェッショナルです。
南さんについては、次のブログでご紹介しますね。
今日は、ローマの郊外の修道院で作っている有機栽培のオレンジを使ったマーマレード が消えつつあるという話題です。
修道院『モナチ・ディ・ラヌヴィオ』とは?
ローマから有名なアッピア街道を南に下るとやがて、ローマ法王の別荘地として知られる丘陵地帯カステッリ・ロマーニが見えてきます。その南西の丘にあるラヌーヴィオの街の郊外にある修道院、「ベネディクト修道会・Fraternita’ di Gesu’」が近年イタリアの人々に知られるようになったのは、その修道院で作られている野菜や、加工品などの品質の良さが人伝えに広まったからです。
元来創始者の修道士が自給を目的として敷地内で始めた有機栽培ですが、徐々に規模を増やしてゆき、1989年からは本格的に共同組合としての資格を得て運営するようになりました。その後は有機栽培によるフルーツ、野菜、そしてその加工品、水牛のチーズ・モッツァレラ・ブッファラやリコッタなどを丁寧に生産しながら成長し、今では“モナチ・ディ・ラヌーヴィオ”[ラヌーヴィオの修道士]の総合ブランドで、高級食品店の重要な商品の一つとなっているほどです。
現在運営の中心になっている修道女達は、早朝から畑で働き、祈りの時の合間に事務仕事をこなすという多忙な毎日を過ごしているのですが、修道女というイメージとはかけ離れた明るさで、活き活きと開放的な共同生活を送っています。敷地内で生まれ、育った数十頭の水牛からとる乳の、最高のモッツァレラは専任である二人のシスターの手作りですし、フルーツ・ジュースの製造ラインの管理は修道女クリスティーナの役割といった具合です。有機にこだわる位ですから、工場内の衛生管理は完璧で一般の人は簡単には入れない厳重さです。
「労働の中に精神性を回復し、神の恵みを生き生きと授かる。」という彼等の理想と、それに即する日々の生活から生まれた製品の数々が、「モナチ・ディ・ラヌーヴィオ」なのです。
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この修道院でつくられていた「有機栽培オレンジマーマレード」 が最高に美味しくて、私は長い間ファンでした。
それが、残念なことに、修道女さんたちがご高齢になって、この春に製造を中止することになってしまったのです。
イタリアでも、手作りの良いものが、どんどん消えていく、、とっても残念に思って、ベリタリアでは残りのマーマレードを全部買い取りました。
正直を言って、あまりマーマレードが得意ではない私が、初めてこの『有機栽培オレンジマーマレード』 を食べて、その苦みと甘味のバランスの良さと美味しさに、一度でファンになった商品です。
残念ながら、こうやって有機栽培の素晴らしい商品が一つ、また一つ消えようとしています。
在庫はあと30個ほどで終売になります。 賞味期限は2013年12月21日。
ご興味のある方は、最後のマーマレードになりますので、どうぞお早めに
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コメント
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コメント (4)
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このブランドのママレードは、愛用しています!
都内だと、新宿伊勢丹で購入。
新潟市にある「カーブドッチ」というワイナリーでも販売していますね。
とっても美味しくて、コンセプトも大好きな商品なのに。。
残念です><!
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コメントありがとうございます♪
良いものがなくなるって本当に寂しいですよね。 せめてレシピだけでも誰かが受け継いで似たような商品ができないものかと考えてしまいます。
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いつも拝見させて頂いています。
当店でも修道士の高齢化の為、今まで一つの修道院にお願いしていた蜂蜜を、イタリア各地の修道院にお願いすることになり、本当に良いものを残していく難しさを感じています。
それにしても残念です、SOLD OUTでした…
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どこも一緒なのですね。
こうやって小さな農家の製品がなくなって行くとは、、悲しすぎますね。
工場製品と小さな農家の製品は大きな違いがあって、価値があるということを一般の方にもわかってもらいたいですね。