29May
アリス ウォータースさんは言います「毎日食べるものであなたの人となりが決まるのだとしたら?」この一言が私の支えになっています
当時私は、体に良いオリーブオイルを扱う難しさ、見えない努力やコストが重くのしかかり、仕事を続けて行くことに負担を感じていました。
アリスさんに会って、当時悩んでいたことの答えが欲しくて、手紙を書こうかどうか悩んで結局書かず、会えるかどうかもわからないのに予約してお店に行きました。
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アメリカで最も予約が取れないと言われるオーガニック・レストランのオーナーシェフであり、世界にオーガニック農業やスローフードを普及させ た立役者であるアリス・ウォータースさん。
アリスが提唱する”食事を大切にして、人生を豊かに暮らす”という考え方は多くのアメリカ人の食習慣や食べ物に対する考えを変えただけでなく、世界に広がり、「おいしい革命」と呼ばれているのをご存知でしょうか?
そんなアリスのレストラン「シェ・パニーズ」はカリフォルニア州バークレーにある木造の民家を改造したレストラン。アメリカで最も予約を取るのが難しいと言われています。
コンセプトは「自然と人間に優しい農法で育てた地元の新鮮な食材を使う」こと。季節ごとの地元の味や香りを料理に取り込み、オーガニックにこだわるという、従来のアメリカのレストランにはなかった新しい絵考えを取り入れ、新しいトレンドを生み出しています。
このアリスのレストランに行ったのが2016年のこと、日本から予約してサンフランシスコに着いた翌日タクシーを飛ばしてバークレーにある「シェパニーズ」にに向かいました。
お店に到着し、一階のレストランを少し見学させていただき、
二階のカジュアルなレストランに案内されました。
何をオーダーしようかとメニューを見ていると
なんと目の前にアリスさんがいるではないですか!
メニューを置いてオープンキッチンになっている厨房にいた彼女の元に向かいました。
「日本から来ました、アリスさんにお会いしたくて今日はきました。イタリアからオーガニックのオリーブオイル輸入して、自社で大切に出荷まで保管して、お客さんに届けています。」と一気に挨拶すると、嫌な顔ひとつせず (ランチ時間だったので、きっと迷惑だったはずです)
アリスさんは、「私もオリーブオイルは大好きよ。素晴らしい仕事してるわね、頑張ってくださいね」とハグしてくださいました。
そして言われた事は、「毎日食べているもので人となりが決まるのよ、大切に心を込めて作られているものを食べることは大切よ。」と
私の見えないところの努力は、(とっても単純ですが)この言葉によって救われました。
今でも迷ったとき、つらくなったときには思い出して、元気をいただいています。