20Mar
こんにちはみなさま。オリーブオイルソムリエのベリタリアです。
私の花粉症遍歴1 の続きです。
人間の細胞膜を作る原料となっているのが中性脂肪(コレステロール)等の油脂類で、原料が悪いと弱い細胞膜ができる、弱い細胞膜は外敵から身を守ることができない。
生体膜とコレステロールについて⇒コチラ
花粉症を根本的に治すには、強い細胞膜を作る。その決め手は油にあるのではないかと気が付き、油について深く掘り下げてみました。
お話を直接伺った、ある大学の油脂学専門の先生は、「タンパク質、ビタミン等の栄養成分の中でも特に油(油脂)については、大学で油脂を専門に研究されている先生でさえあまり断定的に話をしたくない事だ」とおっしゃっていました。
実際に数十年前には(CMに多く流れていましたよね?)体に良いと言われていたリノール酸が今では悪者になっていたり、カロリーが低い、植物性だから良いと言われていたマーガリンも今ではトランス脂肪酸が含まれているので食べない方が良いと言われています。
新しい説がどんどん出てきて、古い説が簡単に塗り変わっていく、それが油脂について語ることを皆さん嫌がる理由となっています。
そういった事を踏まえて、今のところ定説になっている花粉症やアトピーに作用する油についてお話します。
まずは私たちが使用する油と、それに含まれる主な脂肪酸の種類を見てみましょう。
●リノール酸を多く含む油--サラダオイル*、大豆油、紅花油など
●オレイン酸を多く含む油--オリーブオイル、ゴマ油
●αリノレン酸を多く含む油--フラックスシードオイル、亜麻仁油
*安いサラダオイルには遺伝子組み換えの種子やトランス脂肪酸が含まれているとも言われています。
*トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニングを作るときに、食用油を高熱で処理する、また水素を加えて固まりやすくする時に生じる不飽和脂肪酸のことである。
日本人が一番多く使っている油はサラダ油、大豆油です。これらのリノール酸を多く含んでいます。リノール酸は必須脂肪酸(体内では生産されない脂肪酸)ですので、かならず食べ物から摂取しなければならないと言われていましたが、実際は通常の食事で十分摂取できる量なのです。
逆にリノール酸を多く含む油を取り過ぎると、体内で分解されて、アラキドン酸という物質を作ります。
『アラキドン酸からできるいろいろな物質は免疫系に対しては花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの炎症反応を強めるように働く』というのが今の通説です。
実際に私はこの油抜きという食事を1カ月ほど試してみました。
そうしたところ、確かに痒みは収まりずいぶん楽になりましたが
皮膚はカサカサ、髪も潤いがなく爪は弱くなりました。
花粉症を治したくて、アレルギーで赤くなった肌を治したくて実行した油抜きでしたが、症状は軽くなったものの、ガサガサのパサパサ肌になってしまって、これでは意味がないので、更に研究をつづけました。