28Mar
No.2「生産者」
2015年の秋にオリーブ畑を拡張したと連絡があり、再訪問したバランカ農園のオーナー・バランカ家は、3世代で生活しているとても素敵なファミリーです。(下の写真は拡張したオリーブ畑)
バランカ農園は、お父さんのドメニコさん、現在のオーナーであるロベルトさん、そしてロベルトさんのお姉さんのアンナさんの3人で経営なさっています。
数種類のオリーブオイルを作っていますが、バランカファミリーにとって、この有機栽培EX.V.オリーブオイル「バランカ」は特別なオリーブオイルです。
エチケット下部に小さな文字で ”La Badessa” と記されているのは、ファミリーが一番大切にしている畑の名前です。
現在のオーナーであるロベルトさんの母方の祖母がバランカ家に嫁いできたときに、実家から譲り受けた大切な土地がこの ”La Badessa” でした。
この畑は、海から急にせりあがった高台にあり、さんさんと降り注ぐ太陽、海から吹いてくる風を受けて、作物が元気に育ち、ファミリーはこの土地から多くの恵みを受け、栄えていきました。
年月が過ぎ、祖父母はこの ”La Badessa” に、子孫へ引き継ぐ宝として、オリーブの木を植えることにしました。
それから毎年、自然の恵みによって、おいしいオリーブオイルができることを家族全員で喜び、この土地に感謝を込めて、特別なオリーブオイルには「バランカ”La Badessa”」という名前を付けています。
有機栽培EX.V.オリーブオイル「バランカ」はベリタリアで最もおすすめするオリーブオイルの一つです。
もちろん美味しいからなのですが、もう一つ大きな理由があります。
バランカ家のみなさんは大変なきれい好きだと感じたエピソードがあります。
最初にオリーブオイル工場を訪問したときのことですが、隅々まで掃除が行き届き、入った瞬間空気がピンと澄んでいて、まるで修道院のようだとびっくりしました。
私たちが訪問するのできれいにしてくださったのかと心配したのですが、そうではないことが後に判明しました。
アンナさんには2人の子供さんがいて、上の息子さんマッテオくんが7歳だったときのこと、サッカーの練習を終えて搾油所に来たので、写真撮らせて、と言うと、入り口の足拭きマットで靴の裏をきれいにし、横にあったゴム手袋を慣れた手つきではめてポーズをとってくれました。 子供がなにげなくする行動は普段の大人の行動の真似ですので、バランカ農園の掃除が行き届いていたのは私が見学に行っているからではなく、普段から手洗い、ゴム手袋、作業着など気を配っているのだと確信しました。
2016年はスローフード協会に「スローオイル」として認定されたとのこと、こういった日々の努力が身を結んだ結果だと思っています。
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~バランカ農園 No.3へ続く~