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オリーブオイル専門店ベリタリアのブログ

イタリアにおいてのニッチとは

ここ数年使われているニッチ(niche)という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、

ニッチというのは、教会などで、マリア様の像などを置く壁のヘコミの事をさします。

そこから転じて、「大切なもの」という意味合いになっています。

イタリア語ではnicchia (ニッキア)と呼ばれ


これが私が取り扱っている商品のコンセプトです。


こういった製品は普通にイタリアにいるだけではお目にかかることはなく、自分の足と舌で探し回らなくては見つけることはできません。

■ニッキアである条件

1、安全な「本物志向」のブランドであること。
2、製造元が販路をむやみに拡大せず、ブランド価値を大切に守っていること。
3、販売元が製造元の意志に沿い、大切に守るべきブランドだと認識していること。
4、大量生産、大量販売を行わず、品質管理を徹底しているブランドであること。



イタリアでは中小企業を呼ぶとき Small and Medium Industry でなく職人、手工芸と言う意味のアルティジャナート Artigianato という言葉を好んで使います。


職人が作り上げた製品。大企業が手を出さない多品種少量のニッチなこだわりの製品をを作るのがイタリアの中小企業で、グッチやフェンディなどファッションを始めとする、そのブランド力は日本でも有名だとおもいます。


それは、中小企業が専門的な分野に集中し、努力の末コストダウンを成し遂げ、規模は追わず、もっぱら付加価値を高めることに腐心した結果なのですが、その裏には、頼りのないイタリア政府の存在がありました。



90年代初めころまで、イタリアの政府といば政権が一年未満でころころ変わる頼りないものだったのですね。(どこかと似ていますよね)


その上、イタリアの大企業といえばこれまた国営であったりして(今でもそうだが中心的な国営放送局RAIであるとか 万年つぶれそうな国営航空会社Alitaliaなどを見ればわかりますが)頼るところがない中小企業は、独力でがんばるしかなかったのではないかと思います。


イタリアの中小企業を表すキーワードとして、三つのF  Flessibilita`(柔軟性)、Fantasia(美しさ)、Fiducia(自信)(小川秀樹「イタリアの中小企業」)があげられます。


昨今の日本も全く政府が頼りなく、さらに追い打ちをかける経済危機。


人は安いものに群がり、中小企業はなすすべもなく倒産していく姿には本当に心が痛みます。


今までのように政府が保護してくれる、面倒を見てくれるではなく、自分たちで頭を使い、知恵をしぼって

この状況に立ち向かう時がきたのだとおもいます。



「柔軟性、美しさ、自信、」どれも女性の感性を生かせる分野であることは間違いなさそうです。


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