20Jan
連載「油について知る」
健康や美容に良い効果をもたらすと近年注目を集めている油。私たちの健康に不可欠な存在です。
第6回は、日常生活で使っている油を酸化から守るちょっとしたコツをお伝えいたします。
油によって融点(固まった状態から液体になる温度)が違い、保存方法も変わりますので、「オリーブ油」を酸化から守る方法を中心にお話しします。
まず、油の酸化を促進するものは光・熱・空気です。
この三つの中で、オリーブオイルを酸化させないために最も重要なのは「光を避けること」です。 オリーブ油は葉緑素という光に弱い抗酸化物質を含み、自身を酸化から守っています。窓から差し込む光、蛍光灯などの光でも葉緑素の成分が変わると言われています。そういった光酸化から守るために、通常オリーブオイルが遮光性の高い色の濃いボトルに入っています。
次に熱ですが、オリーブオイルを調理に使った後にガスコンロの近くに置いたままにしていませんか? 30度以上の中に長期間おいておくと油は酸化しやすいので、使い終わったら冷暗所で保管することをおすすめします。
油によって、融点(固まった状態から液体になる温度)が違うと、保管方法も変わってきます。 10度以下になると固まるオリーブオイルは、流しの下などの冷暗所に保管するのが理想ですが、今年のように暑い夏はオリーブオイルを保冷バックに入れたり、ボトルを包むなどして直接冷気があたらないようにして冷蔵庫保管するのもありかと思います。
また、エゴマ油、アマニ油などオメガ3系の油は酸化しやすいので、必ず冷蔵庫にいれて保管するようにしてください。
酸素に関しては、使用後はしっかり蓋をして保管することを心がけてください。
(続く)