30Jan
連載「油について知る」
良い油は健康や美容に良い効果をもたらすと近年注目を集めている油。
私たちの健康に不可欠な存在です。
第7回は「油を効果的に摂取する方法」についてお話しします。
栄養の世界には「木桶理論」という面白い理論があります。
それは、栄養摂取も、ダイエットも、美白でさえ、◯◯が効くと言われるモノを単独で食べるだけでは効果が薄いというものです。
木の桶を想像してみてください。
図のような木の桶の一枚一枚の板が摂取した栄養だとすると、その中に一枚でも短い板があればそこから水が漏れてしまう。つまり、一番短い板に合わせたレベルでしか効果が得られないということです。
以前、体を抗酸化から守るという記事(第5回)で、抗酸化に効くビタミンA C Eを組み合わせて摂取してくださいとお話しました。
ビタミンA ・C・ Eどれも抗酸化物質ではありますが、色の濃い野菜に含まれる色素成分のビタミンAは油にしか溶けない性質を持っているので、単独で食べるより、油と一緒に摂取するのが理にかなっています。
過不足なく摂るには、旬を意識して食べ物から摂ることが大切です。
それでは、抗酸化に効果のある一皿をご紹介しましょう。
人参、かぼちゃ、ほうれん草、オクラ、モロヘイヤ、などの色の濃い野菜(ビタミンA)とレタスやきゅうりなどの色の薄い野菜(ビタミンC)を、オリーブオイル(ビタミンE)と塩コショウで調味し、お皿に盛ってから、仕上げに生の柑橘を飾るかレモンを絞る(ビタミンC)と抗酸化成分たっぷりな前菜ができます!
私の定番は、作り置きできる人参のラペや、オリーブオイルと野菜をしっかり使ったスープです。是非お試しください。
(続く)