30Dec
連載「油について知る」
油は太る、ダイエットの敵というイメージが強い食べ物ですが、良い油は私たちの健康に不可欠な存在です。
正しく理解して正しく摂取することがとても大切です。
第4回・第5回は避けるべき油についてご説明します。
まず見直すべき「悪い油」には、「トランス脂肪酸」「酸化した油」があります。
これらを摂取すると体内で活性酸素などの有害物質を生み出し、血液や細胞が酸化してしまうことから、あらゆる不調の原因につながり、最終的には免疫障害のリスクを高めると言われています。
まずは「トランス脂肪酸」を見てみましょう。
トランス脂肪酸は、植物油に人工的に水素を添加して硬化させた製品、つまりマーガリンやショートニングを製造する過程で発生する、有害な物質です。
問題は、マーガリンやショートニングを直接摂取しなくても、これらの油脂はパン・ケーキ・ドーナツ・スナックなどに広く使われており、それらを通じて知らないうちに間接的に大量に摂取してしまうことです。
トランス脂肪酸を一定量以上摂取してしまうと、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増加し、心臓疾患のリスクが高まると言われています。
また腐らないことから、プラスチック油とも呼ばれています。
油を知る第一歩として、まずはマーガリン・ショートニングを避けると共に、成分表示を確認してトランス脂肪酸を含むマーガリン・ショートニングが含まれていない食品を選ぶことが大切です。
次回第5回は、酸化した油についてご説明します。
(続く)