10Jan
連載「油について知る」
良い油は健康や美容に良い効果をもたらすと近年注目を集めています。私たちの健康に不可欠な存在です。
第5回は避けるべき油「酸化した油」についてお話しします。
油は加熱したり、古くなったり、新しくても保存状態が悪かったりすると、「酸化」という形で、見た目はわからなくても、味や風味が落ちて、体に良くないものになってしまいます。
食べ物は古くなると「腐る」という現象がおこり、見た目も形も食べられないとすぐわかりますが、油の場合は、味見をしたりにおいをかいだりしないとわかりません。
いくら体に良い油だと言っても、期待できるのは「酸化していないフレッシュな油」に限ってのことです。酸化してしまった油は、場合によっては全く逆の結果になることを覚えていてください。
酸化した油は、病気や老化の原因につながることもあります。
酸化した油を食べたからといって、直接体に重大な影響を与えるということはないそうです。というのは、通常は酸化した油は腸で分解され、分解しきれなかったものは、下痢となり排出されます。問題は、排出もされず処理仕切れなかったものが肝臓に送られ解毒され活性酸素を発生することです。
通常、活性酸素は体の敵から体を守る役目をしているのですが、量が多すぎると自分の細胞を傷つけてしまいます。その結果、老化を引き起こしたり、アレルギーや動脈硬化やガンなどを発生させる危険を高めることになります。
次回第6回は油を酸化から防ぐための方法をお話しします。
(続く)